昨日、今日と久しぶりに大雪が降りました・・。
朝起きてビックリです(-_-;)
そろそろ春の足音・・・と思っていた私がばかでした。東北の冬をなめておりました。
さて、先日片付けサポートをご依頼してくださったお客様。
「どう片づけたらいいのかわからず、いつも片付けているんです。レイアウトも何度も変えてばっかりで。それにいつもさがしものばかりしているんです。」
というようなお話をいただきました。
このお客様のように、「どうしたら上手く片付けられるんだろう。」と悩んでいらっしゃる方は「きれいに片づけたい」と思っているからこそ、そういう悩みをお持ちです。
どれだけ散らかっていても、そこに疑問や悩みがなければ、残念ながら私たち整理収納アドバイザーの出番はありません。
パッと見た感じ、すっきりと片付けられているようなお宅にお住いの方でも、「片付け」に関しての悩みがある場合も多くあります。
悩みの大きさはひとそれぞれ、一概に言うことはできないものだとつくずく感じます。
さて、先述のお客様が「いつも片付けている」「いつも探している」と感じているのはなぜでしょう?
「いつも片付けている」という言葉から、
もしかすると
片付けるという行為が、モノを移動してるだけ
なのではないかな、と直感で思いました。
例えば、リビングのテーブルに雑誌が読みっぱなしで置いてあったとしましょう。
START リビングのテーブル
①テーブルを使って、勉強など作業をしたいので、そのテーブルにあった雑誌を一時的にソファの上に置きました。
②少しして、そのソファに家族が座ろうとしたため、その雑誌を近くにあった棚の上に置きました。
この時点で雑誌は最初の場所から2回移動していますね。
③その夜、その棚の上にあった雑誌をなんとなく見たいと思い、ダイニングテーブルで
読み始め、読み終わった時にそのままテーブルの上に置きっぱなしにしました。
移動していったのがすべて自分であれば、まだわかるかもしれませんが、途中経過で何人か(何回か)がモノを移動しています。
途中途中で目撃者がいた場合、「あの雑誌知らない?」という問いかけに対して
①リビングのテーブルでみた
②ソファの上にあった
③棚の上にあった
④ダイニングにあった
という4つの証言が得られてもおかしくありませんね。
しかもどれも本当のことです。
これがまさに
探し物を生み出す流れと言っても過言ではありません。
私の場合、すべて自分の行動だとしてもしっかり思い出せない可能性が高いです(笑)
忙しい方ならなおさら、無意識に行動していることだってあり得ます。(私だけではないと信じたいところ)
さあここで、もし定位置が決まっていて、そのルールを守る習慣が家族にも自分にもあったらどうでしょうか。
START リビングのテーブル
①テーブルを使って作業をしたかったので、雑誌置き場のマガジンラックへ収納した
はい、これで終了です!
その雑誌は無駄に放浪の旅をすることなく、自宅(定位置)まで帰る事ができました。
そして、次に読みたい時、読みたい人が迷わず探さずに使うことができるわけです。
この2つのパターンを比較しただけで、
探す場所は
1箇所 VS 4箇所
ということで、無駄な時間を過ごすことが無くなります。
この一つの例で、例えば1箇所につき30秒のロスが出るとすると
約2分間、無駄な時間を過ごすことになります。
この2分間を
たった2分間と思うか2分間も!と思うので大きく違ってくると思いますが、
仮に1日1つずつ探し物に2分間かけているとすると2分×365日=730分
1年間で730分。1ヶ月合計で約1時間は無駄な時間をすごしていることになります。
1時間も「無」の時間を過ごすって実は贅沢ですよね。
日々忙しい方にとってみればなおさらもったいないと感じると思います。
たまたま1日1つの探し物の例をあげましたが、これが2つや3つになり、探す時間も2分ではすまないこともある場合・・・
と考えると本当にもったいないことが実感できます。
そして、この「もったいない状況」がいつも探している、いつも片付けているというところへも通じて行きます。
定位置を決めることが大事だということはこちらのブログでも何度かご紹介しております。
定位置を決めているのに・・・
という場合は、その定位置が適切な位置ではない可能性があります。
ルールを決めるのは簡単ですが、それを継続して守っていくのが難しいこともあります。
あまりにも定位置を守れない時は
・その場所は本当に適した場所なのか
という見直しも必要ですね。
整理収納は「仕組み」であると言えます。
誰もが片づけやすい仕組み、モノが散からない仕組みをつくっていくことが大切です。
岩手の整理収納アドバイザー瀬川忍でした( *´艸`)
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