コツは基本の上にある。

お読みいただき、ありがとうございます。

突然ですが、4月から小学4年生になる長男は発達障害でADHDと診断されており、薬を服用しております。

またアスペルガー症候群の傾向もありそうだと、主治医からは言われております。


長男の脳内は興味と衝動が優先に整理されてしまうタイプなので、「やらなくてはならないこと」よりも「やりたいこと」を優先してしまい、片付けは、とっても苦手です。

行動が落ち着きがない、のですが多分脳そのものが落ち着きがないのだろうと思います。

目に入るものすべて気になって集中できず、やらなくちゃならないことを解っていても出来ない。

しかし、興味を引くものへの集中力は周りが何にも見えなくなってしまうほど、すごいです。


だから、「苦手な事」「いやな事」「面倒な事」が後回しになってしまう。

願わくは「やらなくて済む」ようにしてしまいます。


もちろん、これは「発達障害」に限ったことではなく、人間と言うものそういうものですよね。

私自身にも、または多くの人に多かれ少なかれそういう部分があるのです。


長男の場合は、「衝動をおさえきれない」「こだわりを曲げられない」」

そういった部分が強い。別の視点からは、個性とも言える部分なのかもしれません。

が、集団の中においては、ちょっと個性が強すぎるため、そういう診断が下り、周りの配慮を得て、社会性を身につけている、そういったところでしょうか。


私が整理収納を学ぶことになった経緯の一つとして、その長男の存在も大きいものでした。

長男が発達障害であると言われるまでは、片付けのことやコツなんて全く考えたことがありませんでした。


身の回りのことはなるべく自分でやらせようとは思っていたものの、どのようにしたら子供ができるようになるのかというコツを知らなかった為、うまくはいっていなかったように思います。


「発達障害とは」という色々を学ぶことによって、「特性」や「配慮」の仕方を知っていき、それを生かして日々の片づけをルールづけてするようになりました。


長男は、基本的に「真面目」です。バカがつくほど真面目なんです。

社会のルールや道にはずれるようなこと、先生がそうしなさいと言った事、などは「絶対に守らなくてはいけない」と思っています。

とてもまじめで良いのですが、時に、その真面目さが邪魔をして融通が利かず困ることも多々あります。

応用がきかないのです。正論だけが正しい。


Aだ、と言っていたことが、いろいろあってBになったり、遠回りしてAになることを許せないのです。

見通しを持たせてあげないと、パニックになってしまうので

これはAだけど、もしかしたらBになるかもしれないし、遠回りしてAになることもある

というパターンをあらかじめ伝えなくてはなりません。


毎回、そんな予防線を張ることで、長男も成長し今では多少の変更も受け入れられるようにはなってきました。

日常生活において、その融通の利かなさは面倒くさいのですが(笑)お片付けにおいては、良さを発揮してくれています。

「これはここに置くべきもの」をルールづけていくことで、必ずそこに戻す。

とくに、毎日使うモノに関してはばっちりルールを守れます。


そんな特性を生かして生活の環境を整えてあげることで、親である私たちや周りが、「~しなさい!」や「なんで~しないの!」などと叱る機会が減るなど、何よりも本人、そして家族みんなが気持ちよく暮らすことができるようになっています。(あくまでも「「減る」ですがw)


「片づけることが苦手」な長男には「片づけなくても散らからない環境」

を整えてあげるように心がけています。


小さなものでも「ここに置くものだ」とルール付けをしたり、彼は耳からの情報よりも、目からの情報を受け取りやすいので、大事な事は紙に書いて貼るなどの工夫をしていました。


そうして、身の回りのこと(着替え、歯磨き、食事、布団、登園準備、など)は、日々大きく変化するということもあまりないので、保育園の時から、「次は何やってー」などと、声をかけなくても自然と出来るようになっていきました。


とは言いましても、ルール上にないものなどが、日々家の中に入って来ますし、興味をひくものを長男は持ち込みます・・・。

なぜかネジみたいなものをよく拾ってきます・・・。


それらへのルール付けはが追いつかないし、そもそも

それはほんとうに必要なモノなのか

というものばかり入ってくるので、長男の机の上はいつも散らかっています(笑)

結局は何よりも興味に引っ張られてしまうという部分が大きいのです。


それでも、身の回りのことが自分で出来るようになっているということ自体、彼の成長だと思っています。

今は学校など、周りの配慮に助けられながらやっていますが、いつか親元も離れる日がくるかもしれません。普通なら親が先に死んでしまいます。


障害という診断名がついていますが、「個性である」とよく言われるように、特別なことでもありません。だからこそ長男には「自分のことをよく知ってほしい」といつも言っています。

これは長男だけではなく長女だってそうです。夫や私にも同じことが言えます。

自分の特性を知る事で、対策できることがたくさんあると思うのです。


片づけ方も人それぞれ、個性にあった片付け方があります。

同じやり方が必ずしも、上手に片づけられるとは限りませんね。

ただし、個性は基本の上に成り立つものだと思うのです。


だからもし「自分は片づけられない」「片付けが苦手」と思っている方がいるとしたら、

是非「片付けの基本」を知り、「自分」を知り、個性に生かしていただきたいと願う私です。


岩手の整理収納アドバイザー 瀬川忍でした( *´艸`)

すっきりと笑顔 FEEL FINE & SMILE ~片づけられない方へ~

岩手県在住の整理収納アドバイザー 瀬川 忍です。

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